lT眼症の症状
IT眼症の症状は目の疲れ、つまり眼精疲労です。
「像がぼやけて見にくい」、「ものが二重に見えて困る」、「目のまわりが痛い」、「目が重い」、「こめかみが痛い」、「目があけられない」、「頭が重い」、「吐き気がする」などの症状は、すべてこの眼精疲労によるものです。
目が乾く「ドライアイ」という症状もよく見られます。これは画面を見ているときに瞬きの回数が減り、目の表面にある角膜が涙で潤わなくなるために起こる症状です。目の乾燥感とともに痛みも伴います。白い結膜が血走って(充血して)いるのも特徴です。
子どもたちのドライアイ
ドライアイの原因となる瞬きの回数ですが、通常は1分間に15〜20回位です。しかし画面を一生懸命見ていますと、1分以上もまったく瞬きをしないことがあります。
特に子どもでは角膜を覆っている涙の膜がしっかりしているため、2〜3分間も瞬きしないでも平気です。しかし、長時間画面に向かっているとやはり目が充血してきて、言葉で訴えなくても、乾燥による角膜障害が起きています。
また長時間、同じ姿勢、同じ距離で画面を見ることによって首の緊張や眼筋の緊張が生じて、身体的緊張にまでつながります。これが長期間続くと、さらに自律神経の失調まで引き起こすことがあります。